地  理



シリアとバビロニアを結ぶ隊商路の中継地としてローマ時代特に栄えた古代都市。
遺跡はシリアのダマスカスの北約200kmに位置する。 付近に豊かな流黄鉱泉があり、シリア砂漠を横断する隊商路のオアシスとして集落が形成された。ユーフラテス川流域から直接シリア砂漠を横断してダマスカスやエメサに至るルートの中継地としてパルミラは急速に発展した。
またその強力な弓兵隊は隊商路の安全を警備し、両地間の交易を確保した。
パルミラは、パルティアとローマの緩衝地帯として、その独立を保証された。紀元17年頃ローマ帝国に編入されたが、多くの特権を認められた。紀元2〜3世紀にかけてパルミラは隊商都市として大いに繁栄し、その領土も拡大した。通行交易税の徴収など広範な自治権を付与され、商業は発展しパルミラ商人の活動範囲は、エジプト、ローマ、ダキア、ガリア、スペインにまで及んだ。また、その弓兵隊は隊商路の警備だけでなく、ローマの補助軍としてシリア辺境などに配備された。 有名な列柱大通りなど重要な建物も多くはこの時代に建設された。

home what's Palmyra 地理 歴史 女王ゼノビア


If you have comments or suggestions, email me at webmaster@palmyra.ne.jp